インタビュー

株式会社フェイガー様

今回インタビューさせていただいた株式会社フェイガーさまは、カーボンクレジットを通じて、生産者と企業をつなぐ役割を担う事業を展開しています。
インタビュー中にあるJ-クレジット制度は、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、森林管理によって得られたCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。
設備投資の一部を、クレジットの売却益によって補い、投資費用の回収やさらなる省エネ投資に活用できます。
今回のインタビューでは

  • Share Snap導入前の課題
  • 製品導入の決め手、他社との違い
  • Share Snap導入後の効果

以上の内容を、株式会社フェイガー 高井さまへインタビューさせていただきました。
農地におけるShare Snapの活用事例として、ぜひ記事内容をご確認ください。

信頼性のある情報をエビデンスとして正確に残すことに課題

Share Snap導入前は、Jクレジットへ申請する際の画像を信頼あるエビデンスとして残すための工数に課題を感じていました。
Share Snapはフェイガーさまの業務において、どのような課題解決に役立ったのでしょうか。詳細をお聞きしています。

フェイガーさまの会社概要からお聞きしてよろしいでしょうか。

高井さま:2022年に立ち上げた農業分野でのカーボンクレジットをサポートする会社です。
日本にはJクレジットの制度がありますので、こちらへの申請のうえ認証取得し企業へ販売することで現金化されるので、それを生産者の方へ還元するところをすべてサポートしています。
カーボンクレジットは動きが激しい業界なので、アドバイザーとして企業をサポートする業務もあわせて行っています。

今回導入いただいたShare Snapは、写真を共有して資料を作成する、というものですが、この辺りの業務についてどのような課題を感じていましたか?

高井さま:Jクレジットは、事務局に申請をして活動内容を確認の上承認を受けなければいけません。
カーボンクレジットにおいて農業分野はまだ新しい分野で、農地での温室効果ガス対策は、仮に行ったとしてもそれを証明するのは難しいという、構造的な課題を抱えています。
実際に証明するためのセンサーがあったとしても、すべての田んぼにセンサーを設置できるわけでもありませんし、仮に行っていたとしてもそれを証明するのは難しいです。

現実的には、生産者の方々に実施内容を共有してもらうしかありません。
しかし、いざ生産者に写真を撮ってもらい、見せてもらったとしても、どの田んぼなのか、写真を見ただけでは判別不可能です。
いつ、どこで撮ったものか、ちゃんとわかるように整えてかないと情報としての信頼性がない、どのようにして分かりやすく申請したらよいのか?という点に課題を抱えていました。

決め手は柔軟性のある使いやすさ

いくつかの候補から最終的にShare Snapを選んでいただいたポイントは、使いやすさにありました。
Share Snapの強みとあわせて、高井さまの選定のポイントとなった着目点を紹介します。

私たちのアプリもまだ歴史が浅く、2022年の3月頃にリリースしたもので、情報発信が乏しい状況です。そんな中で、どのように情報収集し、Share Snapを見つけていただいたのでしょうか

高井さま:基本的にはGoogleでの検索をメインにリサーチしていました。農業関連のアプリがまとめられているサイトを見つつ、農業、GPS連動、写真などの検索ワードで調べているときに、御社のサービスを見つけました。

弊社と比較対象となるようなサービスはありましたか?

高井さま:他にも一社検討したサービスがありました。
その会社は、サブスクリプション型ではなく、それぞれの会社にあわせてシステムを開発するタイプのサービスでした。
システムを開発してその中に連携アプリを投入して利用するサービスです。
まず大掛かりなシステム開発が必要なことがネックでした。
さらにアプリを使って撮影した画像はシステム内で利用される仕組みのため、弊社での利用目的である複数の会社ごと、農地ごとに分けられる御社のアプリを選びました。

課題の発見から解消を目的とした構想の段階、そしてShare Snapに出会えるまでの期間はどのくらいかかりましたか?

高井さま:弊社は早い行動をモットーにしているため、検討から数日で調べて、おおよそ一週間程度で探し出しました。

手軽に始められるという点がマッチしたというところでしょうか?

高井さま:そうですね、手軽に始められる点は重要なポイントでした。

サブスクリプション型は毎月料金が発生するサービスですが、お休みの期間がある農家に合わせた利用という点で、気になりませんでしたか?

高井さま:年額で予算を考えており、そこまで大きな金額でもありませんでしたので、そういう意味ではあまり気になりませんでした。

御社がサービスを導入するにあたって、重要視しているポイントはありますか?

高井さま:私たちの目的に対して、フィットしたものであるか?という点を重視しています。
農業分野はさまざまなアプリが提供されているのですが、あまり使わない機能がついたアプリが多く、かえって使い勝手が悪い、ということもあります。
私たちの目的を再度よく確認した上で、それにフィットするものの選択が重要です。

Share Snapを選ぶことになった決定的な理由はありますか?

高井さま:GPS連動と時計の結びつきによって、写真が撮れるといったサービスに特化している点にとても魅力を感じました。
シンプルにGPSと写真撮影に特化している使いやすさが選んだ決め手です。

農業分野は今DXがすごく進んでいるように思えますが、いかがでしょうか

高井さま:進めようとしているけどまだあまり進んでいない、というところが実態です。
色々なサービスがローンチされていますが、幅広く使われているサービスはまだ多くないと思います。
農業分野もこれから広がっていくことを期待しています。

スムーズな対応で即導入に至りました

こちらからの提案後、おおきなミスマッチはなく導入にいたったかと思いますが、その際に印象に残っていることはありますか

高井さま:その時聞きたいと思ったことについて、全て答えていただけたことと、技術者の方も打ち合わせに参加いただいて、機能の詳しい説明や実装の可否をその場で教えてもらえました。スムーズに話をすすめることができて助かりました。

サービスの導入から開始にあたって、苦労した点や弊社とのすり合わせの必要性など、なにか感じるところはありましたか?

高井さま:特にありませんでした。
データの改ざんや修正については、履歴が残るようなシステムへのアップグレードを検討していただき、すぐに実装されたのでたいへん助かっています。

田んぼの中干し記録としてShare Snapが大活躍

具体的な利用についても伺いました。
Jクレジット申請の重要なエビデンスとなる写真撮影にShare Snapは大活躍しています。

導入後の利用について、お聞かせいただければと思います。具体的にはどのような用途でご利用いただいていますか?

高井さま:基本的には、Jクレジットへ申請するときのエビデンスの作成として利用しています。具体的には水田で水を入れない期間の「中干し」がどのくらいなのか、ということを証明するために使っています。
水田の中干しの開始や終了時、もしくは中間のタイミングでそれぞれ写真を撮って、取り組みがしっかり行われていることを、日にちや時間で証明できる機能が良いですね。

中干しの始めと終わりの期間はどのくらいなのでしょうか。

高井さま:地域によっても異なりますが、現状では一週間伸ばしてもらう必要があるため、実際には二週間から三週間でしょうか。

現在はいくつくらいの農家さんで写真を撮っているのでしょうか?

高井さま:私たちと契約している生産者の方でいうと100名程度です。
Share Snapを使って確認している対象生産者さんの数は10〜20だったと思います。
基本的には生産者ご自身で写真を撮ってもらって、私たちの協業先がそのうちいくつかの場所へ視察に行ってもらう、という形で進めています。Share Snapは、視察に行ったタイミングで利用しています。
今後私どもの契約生産者が1000名になったときは、5%〜10%の利用が必要となるため、そのときは50〜100の利用と拡大していく見込みです。

一回の撮影でどのくらいの枚数を撮るのでしょうか

高井さま:20〜40枚程度です。

今までの撮影では、撮影の都度メモしてという作業が必要だったかと思いますが、以前はどのくらい時間がかかっていたのでしょうか

高井さま:撮影自体はさほど変わらないですが、一つの圃場で5分〜10分程度、3から4つの圃場を見ると30分〜40分程度ですね。

撮影というよりは撮影後の整理に時間がかかるといったところでしょうか

高井さま:今のスキームだと、協業先の人に現地に行ってもらって共有するということになりますが、その際に、まずは整理から始まるので少し時間がかかります。
いざ共有する段階でもデータがあまりに重いとうまくいかないこともあって、一週間から二週間程度かかっていました。
Share Snapの利用によってリアルタイムな共有ができるようになったのは、とてもありがたいポイントです。

Share Snapを活用した今後の展開

現在使っていて便利だなと感じるポイントはありますか?

高井さま:いくつかの協業先に依頼する場合でも、ファイルがリアルタイムに共有できる点はとても便利に感じています。
GPSと時計の連動が改ざんされずに共有できる点は、業務の性質上とても重要なのですが、その点においても評価ポイントは高いです。
Share Snapのような使いやすいアプリが現状では他にないため、日々便利に活用させてもらっています。

どのような会社へおすすめなのか、ご利用にあたって感じた点はありますか?

高井さま:私たちの観点から見ると、Jクレジット、カーボンクレジットの証拠提出として利用するにはとても良いアプリだと感じています。
写真としての証拠が必要となったときに、改ざんされずにメインのシステムに共有されるということは、信頼性を担保する上でとても重要に感じました。

御社の今後の展望、どのような発展を臨んでいるのか教えていただけますでしょうか

高井さま:現在Jクレジットは水田のみが対象となっていますが、今後は水田以外にも拡大される予定です。さまざまな方法論を展開して、日本全国に対応できるようになりたいです。
他には海外にも事業展開したいと考えています。東南アジアなどでは日本よりもより強く、証拠の信頼性が求められますので、Share Snapを利用して事業を拡大できたらと考えています。

ShareSnapの詳細が載った資料請求はこちらからお問い合わせください。

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